相太&鉄子の家ではちょっとした工夫を色々と取り入れているつもりです。
今回はPS(パイプスペース)のお話。
最初PSってなんだそりゃ?って思うじゃないですか?しかも結構邪魔なんですよ。。。
家の中はできるだけ建坪を小さくしたいけど収納などは最大限にとりたいという矛盾があるわけで本当大変です。そんな中考え出したPSの隠し方を紹介いたします!
PS(パイプスペース)って何??
上下水道管の配管スペースの事で、間取り図ではPS(パイプスペース)と表示されることが多いです。
戸建て住宅では主に2階の水回りの配管を通す箇所で、特にユニットバスやトイレの排水管はスムーズに水が流れるために管の直径が75mm以上と大きく取られている関係上、壁の中に仕込むのが難しいので、200×200mm程度のPSを1階のどこかにスペースを取らなくてはならない場合が多いです。
PSを取ると一部の壁が出っ張ってしまうという弊害があります。
上記のようなPSだと・・・。
壁の一部に出っ張りができてしまいます。この辺をどう処理するかは施工側の腕の見せ所でしょうね。
どうしても建物内にPSを確保できない場合は、外に配管する場合もあります。
建物内の壁に入れればいいんじゃないの?
PSをどこに取るかですが、外に面している壁は断熱材が入っているので無理です。では建物内の壁の中に入れればいいじゃないか!そう思うじゃないですか。
でも、基礎伏図を見てみると・・・。
はい、内壁の部分は基本的に基礎が立ち上がっている訳です。人通口部分は基礎が無いですが、そこにPSを置いたら人が通れませんよね・・・。
さぁどうするか???もう一度1階の間取りを見て考えました。
2階のトイレの位置は1階の玄関と洗面所付近になります。そうなると赤枠で囲った洗面所側の収納か、玄関側の飾り棚付近にPSを取らないといけません。
アコルデさんからは洗面所側の収納か玄関飾り棚のどちらかを小さくしてPSを確保する提案を頂いた訳です。勿論それが正攻法なわけです。
だけど相太は思い出したのです。玄関飾り棚をどうするつもりなのかを。。。
PSを隠す方法を閃いた!
これは玄関に設置する飾り棚のお手本画像です。背面はエコカラット、ガラス棚を2段。そしてその下にシューズボックスのような収納を設ける予定でした。
実はこの画像を見て閃いたんです!
赤枠で囲った個所は壁で、基礎が立ち上がっている個所です。ここにPSとして配管関係を入れてもらいます。しかし勿論基礎が立ち上がっているので普通はそのまま真下に下すことはできません。
そこで・・・
壁内で配管を下して、途中で配管を避けて、シューズボックス内にPSを確保する!
こうすることでシューズボックス内の収納力は下がりますが、建物内からはPSがある事が判らなくなるわけです。
実際の施工現場ではどうなったか???
いや。。。こんな変な施工を依頼するのはなかなかいないかもしれません。でもこれこそが注文住宅の醍醐味ってもんです!(笑)
当たり前というか、こんな変則的なPSは施工図面に表せられません(笑)
棟梁さんもまさかそんなアホ?な注文するとは思っていなかっただろうと思います。現場監督さんから指示が行く前に早めに工事が終わっていたようで基礎立ち上がりを避けて床下に下す正攻法な配管の配置でした。
私達の希望としては配管の横の柱に沿って管が下りていき、基礎を避ける為に途中で折れ曲がってシューズボックス内で床下に入る配置が理想です!
丁度現場監督のS木さんが現地にいらしたときに発見したので早速お願い!
相太「この間打ち合わせで○○さんにこのPSを隠すような配置で依頼はしたんですけど、今から変更できますか???」
S木さん「あぁ、例の所ですね。本来排水管はコーナーが少ない方が詰まりにくくなるので、できるだけストレートに配管するのが理想ではあるんですけど、これ位なら大丈夫だと思います。勿論ご要望通りに直しておきますよ!」
そして1週間後・・・・。
おおお!ちゃんと柱に沿って配管されていて・・・。
基礎立ち上がり部分を避けてシューズボックス内で床下に入る配管の完成~!
現場監督のS木さん、実際に配管して頂いた棟梁さん?配管工の方?、ありがとうございました!
ちなみに、排水管に水が流れると音がするため、配水管に遮音シートを撒くところもあるらしいのでS木さんにアコルデはどういう処理をする予定なのか質問しました~。
今までの実績から今回のような場所では遮音シートなどを撒かなくても効果はほとんど変わらないので、今回シートは撒く必要はないとの事でした。
これは実際住み始めたときに判りましたが、おっしゃる通り1階では排水管の音は全然わかりませんでした!
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