上棟から10日以上経ち、我が家も少しずつ家が出来てきました。家作りというものは経験した物しか判らない充実感があります。
建築中は建てている新居まで行くのが本当楽しみでした!
さて、今回は床下断熱材と耐力壁についてのお話です。
床下断熱材の素材は何か?
私達は床下断熱材を施工している所を見ることはありませんでした。見学が週末しかできなかったからです。残念だぁ・・・。
見れなかったのは言い訳ですね。平日の朝仕事行く前に見に行けばよいのですから。現地確認を怠ったのは自分のせい。
さて、アコルデ標準の床下断熱材はミラフォームとなります。
断熱材の施工についてはアコルデで建てた先輩のもきちさんのブログ
「上棟準備1日目」
にて紹介されていますのでそちらを参照されるといいと思います。
ミラフォーム65mmはうちで使ったものと同じなので施工方法も同様と考えられます。
ミラフォームの特徴
上記は私達の家で使われたミラフォームです。
下記の表でもわかる通り、熱伝導率で見ると高い数値を示しています。
熱伝導率 | |
ミラフォーム MKS | 0.028以下 |
吹付硬質ウレタンフォーム | 0.026 |
セルロースファイバー | 0.04 |
住宅用グラスウール断熱材10K | 0.05 |
高性能グラスウール32K | 0.035 |
アイシネン | 0.035 |
フォームライト SL | 0.04 |
断熱材は熱伝導率だけで性能を図れるものではなく、断熱材と柱などの間に隙間ができた場合は熱の欠損が発生してしまいます。
その為、壁などには現場での吹き付け断熱や、グラスウールが断熱材の主流になるわけです。
ミラフォームは面で施工できる場所が適していて、主に床下や屋根への施工が主になります。
ちなみに、アコルデ先輩のまっしんはやぶささんは床下のミラフォームの隙間をどうにかしようと対策されています!
施工不良というわけではないのですが、うちも高気密高断熱仕様にはしなかったので同様の施工になっていると思います。今度うちもやってみるかな~(笑)
もしこれから家を建てるのであれば、床断熱材の施工状況はチェックすることをお勧め致します!
床下断熱で床に熱の欠損が発生すると、建物の断熱材がアイシネンなど高性能なものを使用しても家は底冷えして寒い家になります!
耐力壁で使われている素材は?
そもそも耐力壁って何よ?ってことでWikipediaさんで確認しました。
耐力壁(たいりょくへき/たいりょくかべ)とは、建築物において、地震や風などの水平荷重(横からの力)に抵抗する能力をもつ壁のことを示す。 そうではない壁(構造的に固定されていない壁)は非耐力壁と呼ぶ。 また、木造建築物においては、耐力壁に似ているが、固定方法が不完全で抵抗力の低い壁(間仕切壁など)を準耐力壁と呼ぶ。
Wikipedia「耐力壁」
アコルデ標準の耐力壁はnovopan STP Ⅱとなります。
我が家に準備されたnovopan。(写真は実はさかさまです(笑))
novopan STP Ⅱの特徴は日本ノボパン工業株式会社の「ノボパンとは」に掲載されています。
パーティクルボード「ノボパン」の特徴
- 材質は均一で、強度の方向性がほとんどありません。
- 家屋解体材・残材・未利用木材などを主原料とするリサイクル製品です。
- 市場価格の変化は少なく、安定供給が可能です。
- せん断性能、釘接合性能、遮音性、断熱性に優れます。
- 使用中はCO2を放出せず、炭素を固定することで地球環境の保全に貢献しています。
うーん、なんだか微妙な特徴ですな(笑)
パーティクルボードは、木材小片に合成樹脂接着剤をスプレー塗付し,これを熱圧して成型した板状製品なので、人工素材バリバリな商品です。(笑)
リサイクル品という事なのはよく判りました。まぁ我が家は柱も集成材なので気にしてもしようがないでしょう。人工素材がすべて悪いという事ではないです。
novopan STPⅡのメリット
novopan STPⅡはせん断性能が優れています。そのため、novopan STP Ⅱは木造軸組工法(大壁)で2.9倍、枠組壁工法で4.7倍という高い壁倍率があるそうです。
novopan STPⅡのデメリット
ズバリ、水蒸気の通しにくさにあります。
高気密住宅にある事ですが、機密が高い為に水蒸気の逃げ場がなく、結露が多く発生するそうです。
結露ってかなり厄介で、木を腐らせて耐震性が落ちたり、シロアリの餌場になりえます。
高気密住宅は私も憧れていますが、一方で洗濯物の室内干しや水蒸気を発生させやすい石油ストーブ、加湿器などの利用を気にする必要があります。
冬暖かい家だけど、乾燥した部屋でないと良くないというのは身体によいのかどうか・・・。
その辺バランスが大事かもしれません。
水蒸気の通しにくさを表した数値に、透湿抵抗という数値があって、数値が低いほど通しやすくなります。一般的な構造用合板で比較してみると下記になります。
- 「ハイベストウッド」9㎜ 透湿抵抗2.0
- 「ダイライト」 透湿抵抗2.3
- 「ノボパン」 透湿抵抗 12.4
- 「OSB」 透湿抵抗 30.0
ノボパンはハイベストウッドの6倍の通しにくさ。結露に不安が残ります。
ただ、うちは高気密住宅ではなく、換気も第三種換気なので初めから穴が開いているようなもん。(笑)
多分うちはそれ程気にしなくて良いという判断をしました。(笑)
コメント
ノボパンをここまで細かく調べていなかったので勉強になります!
なるほど、水蒸気の透過性ってポイントがあるんですね。
当ブログへのご紹介もありがとうございます!
ちなみに、本日点検に来たシロアリ業者さんが、コーキングされた床下なんて初めて見たとびっくりしていました(笑)。私が自ら作業したと話したら二度びっくりw
万一、相太さんが作業される場合は、くれぐれもマスクと髪の毛のガードはご考慮くださいませ。あと、服装も・・・
まっしんはやぶささん
実は内部結露が発生するかどうかは耐力壁の素材だけでは言えない
との情報もあったのではっきりしたことは私も調べきれてないです 汗
マスクと髪の毛ガード!経験を元にした情報ありがとうございます!
まだ床下に入ったことがないので床下コーキングの前にまずは床下に
入る事から練習が必要な気がしています。
小径車輪が付いた台車?みたいなものに腹ばいになって移動したほうが楽
なのかなとか今から検討しています(笑)