木造住宅は省令準耐火構造にしないと損をする!?

上棟後~施主中間確認

相太&鉄子の家は省令準耐火構造仕様で建てる事にしました。省令準耐火構造にするとメリットが沢山あって、デメリットが少ないのです。採用しないと勿体ないと思うんですよね。。。

木造で注文住宅を建てるなら是非省令準耐火構造にすべき点を紹介したいと思います!

 

非省令準耐火構造って何??

国土交通省と厚生労働省から出ている共同省令のことで、主に3つの項目を掲げています。

 

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■外部からの延焼防止

  • 外壁及び軒裏・・・防火構造
  • 屋根・・・不燃材料

■各室防火

  • 天井・壁にせっこうボード

■他室への延焼遅延

  • ファイヤーストップ材

住宅支援金融機構のサイトより引用

具体的に言えば、外壁・軒裏は30分耐火し、各部屋は15分耐火する性能を持つ家にしましょうという省令の事です。

 

非省令準耐火構造にするには何を変えるのか?

超ざっくり言えば主に下記の3つを変更することで省令準耐火構造にすることが出来ます。

  1. 石膏ボードの厚みを12.5mm以上や9mm×2にする
  2. 火炎の通り道となる壁や天井内部の要所に木材や断熱材のファイヤーストップ材を設ける
  3. 屋根がある1階の天井に石膏ボードと断熱材(ロックウールかグラスウール)を入れる

省令準耐火構造と非構造で火災保険料は約50万近く違う!

火災保険は保険料を算定する上で建物の耐火性能により分類された構造区分から保険料を変えています。

構造区分が「M構造」>「T構造」>「H構造」の順に保険料が安くなります。

構造区分 建物の種別 具体例
M構造 耐火建築物の共同住宅など 鉄筋コンクリート造のマンション
T構造 耐火構造、鉄骨造の建物 鉄筋コンクリート造の建物
耐火建築物 ・鉄骨造の建物
準耐火建築物 ・2×4工法
・在来木造
省令準耐火建築物 ・プレハブ住宅
・在来木造
H構造 M構造、T構造に該当しない建物 在来木造建物

在来工法の木造建築物は通常はH構造なのですが、省令準耐火仕様の家にすればT構造となり約1600万円の家でとある火災保険を算出すると、H構造より約50万近く違っています。

※保険によって金額は前後します。参考値だと思ってください。

 

省令準耐火仕様は是非お勧めです!

省令準耐火仕様にするために建物の費用は上がりますが、耐火性能が上がり、なおかつ火災保険料が安くなるなら省令準耐火仕様にしといた方が後悔しませんよ!

ちなみにアコルデ&トゥルーライフで建てた他の3名の方も省令準耐火仕様にしています。

 

まっしんはやぶささん「[着工50日目] 貼り分けのケルンストーンとロックウールの施工

kodatenokisekiさん「打ち合わせ@アコルデで省令準耐火構造採用決定

ちょこさん「火災保険その後

アコルデブロガーさんの採用率が物凄く高い!(笑) アコルデで家を建てる人たちは殆ど採用するのではないかという状態です。

大手では一条工務店さんなどが省令準耐火構造を標準とする商品がありますし、プレハブ系住宅の積水ハウスやミサワホームなども省令準耐火構造を取り入れています。

 

省令準耐火構造より準防火構造の方が性能が良いのに保険料は高い・・・。

ややこしいのが準防火地域で建てる家でして・・・。

実は準防火構造の方が耐火性能が高い(外壁・軒裏は45分耐火し、各部屋は45分耐火)のに火災保険料は2階建てだと火災保険だと「H構造」とみなされ、保険料が省令準耐火より高くなります。

 

準防火構造は市街地など住宅が密集している所(都市計画区域上の準防火指定区域)で火事を周りの建物に延焼させない為の対策が主な目的です。

サッシを網入りにしたり、換気扇など準防火用にする必要があり、建物の建築費も100万程度上がる可能性があります。

 

省令準耐火は火事の際に逃げ道を残すのが主な目的です。2階への延焼を遅らせるために石膏ボードやロックウールを使います。準防火構造より対策が簡易的なため、対策費用は準防火構造より安いです。

 

一応目的はちがうのですが、準防火構造の方が性能が優れているのに保険料は下がらない。

 

この辺は住宅業界の闇な部分だと思っています。

 

建築会社を選定するときに何社か工事現場にも何件か回らせて頂き、とあるベテラン大工さんに聞いた話。

「国が決める建築ルール(国土交通省などを指していると思います)は時には本当に必要な規定なのか疑問に感じることがあります。例えば木造住宅で柱に取り付けるプレートや金物。必ず取り付けないといけない規定なのですが、実際金物を使わなくても強度は出せます。必要ないのに取り付けないといけない事もあり、矛盾を感じる事もありますね。。。」

 

要するに、国土交通省などが作成する規定などはあくまで一定の指針なので、それが完全ではないという事。

 

施主側としては「省令準耐火」仕様にする金額増と火災保険料を安くなる分で相殺されるのなら、やっといた方が良いというのが採用する主な理由となりそうです。

 

条例準耐火に関しては仕様書なども施工例は記載ありますが、汎用的な記載なので読む側によって解釈が分かれる事も結構あるようです。

MHや工務店によって対策方法が異なる事もあるようなので、気になる方は施工側に事前に確認するのも良いかもしれません。

 

我が家の省令準耐火仕様の建材について

省令準耐火仕様にするのに家で使用された建材をちょっと紹介です。

 

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ニチアスの「ホームマット

住宅の天井、壁、床の断熱を行なうロックウール断熱材です。6面全面をポリエチレンフィルムで被覆し、防じん性および施工性に優れた断熱材との事。防音性能にも優れるそうです。

防火認定取得をしてある商品なので今回使われるのでしょうね。

 

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このように天井に敷かれました!この時は単純に敷いただけなようなので、最終的にロックウールの施工が隙間があったりしたかどうかまでは確認しませんでした。ここは外気に面している部分ではないのと、今回延焼防止が主な理由なので自分的には問題ないかなと。

あ、石膏ボードの厚み図っておくの忘れた・・・。

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