古屋の解体も終わり、地盤調査の日程も決まりました。しかーし、地盤調査は私は実は何気に恐れていました・・・。
なにせ土地代が高いので建物にお金掛けられないけど、家の断熱材にセルロースは入れたいよという我儘条件なので、地盤改良を行う事になるとかなりの出費・・・。とにかく地盤改良は必要ない土地でありますように・・・と祈ってました(笑)
地盤改良の結果発表~!
アコルデで家の打ち合わせの最初に設計のIさんから地盤調査の結果の説明がありました。
Iさん「相太さん達の家の場合、調査の結果は地盤改良の必要有ということになりました」
うわ。。。本当か・・・。
調査はジャパンホームシールドという会社が行い、5か所で測定されたそうです。
説明の際に渡して頂いた資料はこちら。5か所のうちの1ヵ所を掲載してみました。
ふーむ、何書いてあるかさっぱりわからん(笑)
パッと見は貫入深さが4.96mとあるので、そこまで掘ったのは判りました。それ以外はよく判りません。
こんな時に役に立ったのはトゥルーライフ(アコルデの姉妹会社?です)で家を建てたちょこさんのブログで「地盤調査結果 その3 調査結果公開」あたりに詳しく書かれていたのが非常に参考になりました。
地盤調査ってどんなことやるのか?
ジャパンホームシールドの「What’s地盤」というページが地盤調査について結構詳しく書いてあります。
今回私達の土地の調査に関しては「スウェーデン式サウンディング試験」にて実施頂きました。先端にスクリューの付いたロッドと呼ばれる細長い棒を地面に貫入させることにより測定し、メリットとして費用が安く、たくさんデータをとれるので、一戸建てのような小規模な建物に適している測定方法との事です。最近では「スクリュードライバーサウンディング試験」という測定方法も普及しつつあり、そちらの方がより正確に測定できるそうです。
スウェーデン式サウンディング試験とは?
おもり(100kgまで)を載せたロッド(鉄管)が自沈しないかどうか確認する方法で、自沈しない場合にロッドを回転させて1m貫入するのに要した半回転数をもとに地盤の支持力を評価する事になります。 おもりが100Kgまで付けても沈まず、半回転数が多いほど硬い地盤といえます。
超簡単に地盤調査の判断基準の考え方としては下記になります。
100kgのおもりを載せた調査道具が自然に沈むと弱い。沈まなければ問題ない!
提示された資料の見方をJHSのサイトで確認してみた
ちょこさんのブログで紹介されていましたが、ジャパンホームシールドの地盤調査資料の見方はJHSのサイトで資料ダウンロードページの「What’s地盤パンフレット」の資料に簡単な記載がありました。
ふむふむ、基本は真ん中の線より右に行くにつれて強い地面という表記になっているようです。ただ、数値上で何が弱いのか、強いのかがイマイチ判断できないんですよね・・・。
音や貫入の際の状況も判りやすそうでいまいちわからない。基準値などあると判りやすいのですが。。。
資料のどこを見れば地盤が弱い、強いの判断できる?
JHSのサイトを見てても今一つ具大的に判らなかったので、もう少しネットで調べてみると、JHSの調査資料の見方としては大上住宅不動産という京都の会社さんのブログに判りやすく書いてありました!一部内容を引用させて頂きましたが、大上住宅不動産さんのサイトを見て頂ければと思います。
「地盤調査書の見方」
これを元にうちの調査結果の資料を見てみると・・・。
① 荷重 Wsw(KN)
ロッドにかける重りの重さとの事で、この数値が「1.00」というのは100キロの重さになるそうです。
こんな感じでおもりを乗せて測定するそうです。
「1.00(100kg)」がひとつの基準のようで、1.00以上の重さであれば問題ないが、0.75や0.5では地盤が弱いという事になるようです。
② 半回転数(Na)
①の重りをつけて、何回転して次の貫入量(貫入深さ)まで貫入したかが判る数値との事。ここの数値が大きいほど地盤は硬い事になるそうです。
「荷重 Wsw(KN)」が「1.00」で半回転数(Na) が「0」だと100Kgに耐えられる地盤ということで問題ない土地となります。
半回転数(Na)が「0」以上だと、回転させないと沈まない硬い土地という事になるかと思います。
③ 貫入深さ L (cm)
貫入深さは地盤調査をどの深さの測定結果なのかを表しています。
④ 加重、貫入量の基準点
ぶっちゃけここのラインを見るだけでひとまず地盤調査の資料をすぐに判断できる基準になっているようです!
赤の↓マークのあるライン線よりも
左にあったら地盤が弱い
右にあったら地盤が強い(OK)
というのがひとつの目安になるそうです。ひとまずこのラインの基準線のことだけ覚えておけばすぐに強いか弱いかわかるかと思います!
⑤ 許容支持力(KN/㎡)
許容支持力はひとつの目安で大体、数値が20以上あれば良好地盤とされているそうです。この許容支持力に関しては全体でのバランスで判断されるとのことです。
我が家の地盤調査結果としては・・・。
うちの土地の場合で5カ所ある測定結果の一つの掲載した測定地点では下記のような判断が資料から判りました。
深さ0.25~1.25mと2.75~3.00mの地盤で100kgの荷重に耐えられない弱い地盤がある
地盤改良の参考基準
地盤改良を行うかどうかは調査測定値以外にも色々な要素を総合的に判断して決めるそうで、あくまで参考の目安としては下記になるそうです。
荷重0.75KN以下の自沈層があって、計測した個所の測定値がほぼ同一
貫入状況がゆっくりの自沈で急速自沈ではない状況では、基礎を「べた基礎」を採用すれば地盤改良の必要はない。
基礎底面から2m以内に荷重0.50KNの自沈層が50cm以上ある
表層部の支持力と圧密沈下に問題があるので「地盤改良」または「基礎杭」が必要になる。
基礎底面から2m~10m程度の間に、荷重0.50KNの自沈層が連続して100㎝以上または、合計200㎝以上ある
深層部に圧密沈下の問題があり、「基礎杭」または「柱状改良」が必要になる。
我が家の地盤改良方法は「ピュアパイル工法」
アコルデさんから提案された地盤改良の方法は「柱状改良方法」後々調べたら「ピュアパイル工法」でした。(笑)
柱状改良ってなに?
柱状改良は地盤改良としては最も一般的な工法で、セメントの柱を地中の強い地盤まで埋め込む工法になります。
ピュアパイル工法ってなに?
ピュアパイル工法普及振興会のサイトでは建物への適用条件が記載されています。
【適用建物】
■小規模建築物
・地下3階以下
・建物高さ13m以下
・軒高9m以下
・延べ面積1500㎡以下【対象土層】
■砂
■粘土
■腐食土【適用建物】
■砂質地盤:10m
■粘土質地盤:10m
ハウスステージ様の「ピュアパイル工法」のサイトがピュアパイル工法の説明が結構判りやすく記載されていますので紹介させて頂きます。
ピュアパイル工法は従来の柱状改良工法を進化させた、 腐植土でも施工できる強度3倍の安全、高品質な杭状 地盤補強工法です。
【ピュアパイル工法の特徴】
- 杭の太さは柱状改良だと一般的に600mm。ピュアパイル工法は200mm。
- 杭1本あたりの強度は柱状改良の約3倍
- 施工時間は柱状改良の約半分
- 残土がほとんどでない
- 柱状改良より低コスト
ピュアパイル工法は結局はセメントミルクを地中に入れるのは柱状改良と変わらないので、下記の内容は基本は「柱状改良=ピュアパイル工法」として読んでください(^_^;)
柱状改良多く採用されていたのは知っていたので、打ち合わせの時は何の疑問もなくこの工法で進めて下さいと言っちゃったのですが、帰った後にちょこさんのブログを見て「しまった!」と凍り付きました(^_^;)
家を建て替える場合、柱状改良部分を取り除いて、再度調査、建てなければならないことがあるようです。
取り除く費用は数百万円と言われているようです。
セメントで固めているので引き抜くということは出来ず、土を掘って、除去しなければいけないようです。
これは土地を売る場合も同様です。
土地販売時には取り除かなければいけないので価格が数百万円下がると思っていたほうが良さそうです。
鋼管工法の場合、鋼管を引き抜けばいいだけですので1本あたり数万円という費用で済むようです。
土地の資産価値を重要視している私達の土地は、転売する時の想定をして駅近くの高い土地を購入したので、何百万円もかかる撤去費用は想定外です・・・。
上の建物を壊すだけで100万~200万。柱状改良の地中のセメント撤去で同じく100万~200万と言われているので、撤去だけで400万もかかることになるかもしれません・・・。
今回私達はアコルデの社長さんから
「もし地盤改良必要ならうちでできる範囲を相太さんに協力しますよ!」
という心強いお言葉を頂いていて、もし地盤改良が必要な場合にとある協力をして頂ける内容を提示して頂いていました。私達はこの内容を協力して頂けないと建物の仕様を変更しないと予算的に厳しいことになり、苦しい懐事情を解決できなかったので、地盤改良の工法については提示頂いた「柱状改良」のままにしました。
たとえ「鋼管工法」に変更のお願いするとアコルデさんも私達に提案した協力内容が変わってきてしまうのでアコルデさんとしても難しい判断になるかと思いました・・・。
相手の好意に便乗してどんどん要求を強めたり、内容を変更してしまうと関係がうまく行かなくなる場合も考えられますので、ここは考え方を変えることにしました。
- 築15年以内で売却すればさほど撤去の事は影響がないのではないか?(勿論土地評価額は下がりますが家の売却費用は家主が決めるので、こちらが提示した売値で満足される方がいれば良いわけです)
- 柱状改良方法は現在一般的ではあるが、柱状改良の撤去は実際あまり行われていない。今後柱状改良の撤去件数が増えれば工事単価も下がるのではないか?
- 売るときは子供に引き継ぐ事も考えられる。土地の費用がかからないんだから撤去費用は子供自身がどうにかして(笑)
さぁ、「柱状改良」にしたことが凶と出るか吉と出るかは、何十年も先に結果が判ることになりそうです。
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