注文住宅でウイルスの感染力を抑える家作りは可能なのか?

新型コロナウイルスの流行は全世界で今までの常識が変わってきている気がしますね。

リーマンショック以上の経済打撃は間違いないでしょう。

まさかANAやJR東日本までも赤字に転落するとは半年前には夢にも思わなかった・・・。

サービス業の方々はウイルスの終息まで耐えられるのだろうか・・・。

本当厳しい世の中ですよね。

また、今回の感染症の流行でウイルスの危険性について実績ができてしまったのが恐ろしいです。

さて、新型コロナウイルスによりウイルスに関して改めて注目を浴びることになりました。

今後インフルエンザと同様に、新型コロナに特効薬ができたとしてもウイルスと共に生活を行わなければなりません。

これから家作りを開始する人には生涯生活する家に関してもできるだけウイルス対策を行えないか考える人も多くいらっしゃると思います。

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漆喰の壁でウイルスを抑えられるのは本当なのか?

たびたび取り上げさせて頂いている工務店のアイ創建さんが運営するオウンドメディアである「家づくり便利帖 みをつくし」ですが、ウイルス不活性化に関する記事を公開しており、アクセス数が伸びているようです。やはり注目度は高いという事ですね。

注文住宅会社が提供する家づくり情報ポータルサイト

記事では感染力を抑えるものとして「漆喰」を取り上げていて、その効果を科学的視点で丁寧に紹介しています。

判りやすい内容で詳細に掲載されているのでとても素晴らしいですね。

私のようにブログを書いていると、この記事を書くのにどれくらい時間がかかって大変なのかがある程度判ります。汗

数時間じゃ書けないですよ(笑)

詳細は是非読んでいただけばと思うのですが、注目するところで言えば、下記の部分ではないでしょうか。

  • 漆喰の成分、消石灰がウイルスを不活性化する
  • ウイルスの空気感染は、ホコリにウイルスが付着し、ウイルスが生存中に体内に入る
  • ホコリを増やす原因は静電気

漆喰に関してはにウイルスを不活性化する効果を狙って漆喰塗料をコーティングした下記のような商品もあるくらいです。

また、ホコリに細菌が付着するというのは「大阪大学医学部附属病院」の資料にも記載があります。(ウイルスと細菌では異なるのですが、予防対策は同じようですので紹介いたします)

通常細菌は空気中を単独で浮遊するのではなく、埃に付着した状態で浮遊している。そのため、院内清掃においては埃を最小限にすることが重要である。

~「阪大病院感染制御部 感染管理マニュアル」より引用~

こちらには病院内での感染管理に関する資料で、静電気についても触れられていて、清掃方法などの記載もあるので参考になりました。

漆喰を使用すれば必ずウイルスを不活性化させるとは思わない方が良いが、クロスに比べると効果はある

家づくり便利帖 みをつくし」を見れば実は書いてあるのですが、漆喰はウイルスを不活性化する成分があるという事と、ウイルスが空気中を舞う条件であるホコリに関して漆喰は静電気を貯めこまない性質の為にホコリや汚れが付着しにくいという特徴があり、複合的にウイルスを抑えることに繋がるということです。

ただし、過度な期待はしない方が良いでしょう。

漆喰の主成分である消石灰(水酸化カルシウム)は、空気中の二酸化炭素とゆっくりと反応し炭酸カルシウムに変化していくので、強アルカリである消石灰は徐々に弱アルカリへ変化していきます。施工年数によって効果が薄れてくる可能性があります。

また、pH値が12以上の高アルカリあれば30分程度で鳥インフルエンザウィルス等のウイルスを消失させ死滅できるといわれていますが、消石灰は実は水分を含まないと12以上の高アルカリにはなりません。

つまり、ホコリと一緒に飛んでいるウイルスや壁に手が触れたときなどに移ったウイルスに効果があるわけではなく、咳やくしゃみによって水分と一緒に壁に付着したウイルスに対して、飛沫感染への効果があるわけです。

もしくは毎回霧吹きで壁に水分を与えるとか?いや・・・。現実的ではないですね。

とはいえ、漆喰の壁は別の効果によってウイルスに多少なりとも効果がありそうだなと思うんです。

TVでみたのですが、実は壁(おそらくクロス)にウイルスは付着しやすいそうなんです。

室内で温度差ができると、上に暖かい空気が上がって、下に冷たい空気が下がっていき、その気流にホコリと一緒にウイルスが乗っかって上がったり下がったりしながら、壁方向に付着していくそうなんです。

壁は行き止まりなのでウイルスがくっついていくので、床よりもウイルスが多いそうです。

そこで壁が漆喰であれば静電気を貯めこまない性質のため、壁に付着せず床に落ちていきやすくなると思います。

清掃しやすい床にウイルスが落ち、清掃によって抑えることに繋がりそうです。

また、ウイルスを掃除するには静電気を利用した化学繊維のモップを使用するのが有効とのことでした。

換気でウイルスを抑えられるのは本当なのか?

新型コロナウイルス対策として「換気」にも注目が集まっているそうです。

新型コロナは空気感染というより飛沫感染や接触感染による感染がほとんどであると言われています。

にもかかわらず、ライブハウスで発生したクラスター感染などが印象に強く、電車では窓を開けていることから換気に注目を集めているのでしょうね。

戸建て住宅で言えば2種類の換気方法が有名です。

~出典:Panasonicのサイト~

第1種換気は機械により吸気と排気を行う方法で、第3種換気は吸気は自然吸気で廃棄は機械による排気ですね。

この換気の種類の違いによって感染症予防につながる内容は見受けられないかと思います。

「ダクトレス換気システム」と「ダクト式セントラル換気システム」の違い

壁に付けた換気扇(プロペラファン)で直接排気し、壁に付けた給気口から自然給気を行う「ダクトレス換気システム」と、排気用のダクトを居室などに配管し、シロッコファンで集めて集中排気する「ダクト式セントラル換気システム」。

ダクトレスだと排気ファンによる排気は部屋の扉の下の隙間などから空気を引っ張ることになるのですが、部屋から廊下へと空気が流れ、トイレなどの排気ファンから外へ出ていくこととなるので、部屋をまたいでウイルスが流れていく恐れがあります。各部屋にある排気ダクトから1か所の排気ファンを通して外部へ空気を排出する方が、排気で部屋を経由する必要が無いので、ダクト式セントラル排気を採用する方がウイルス対策としては適していると思います。

ただ。。。

空気感染よりも飛沫感染や接触感染が直接原因である可能性が高いので実はウイルス対策として排気システム等を強く意識する必要はないと思いますね。

あくまで方式的にダクト式セントラル排気が有利であるというだけで、ダクトレス換気システムに比べて感染の確立が圧倒的に低いということは無いでしょう。

窓の配置は換気を意識した配置がおススメ。

YKK AP株式会社のサイトでは窓を開けることによる換気を行った場合の効果を紹介しています。

新型コロナウイルス対策として3つの密(密閉・密集・密接)を避けるため「換気」が注目されています。どのような窓の開け方をすると効率よく換気ができるのか、住宅モデルを使用してシミュレーションも使ってご紹介します。

窓の枚数や位置によって換気効果がかわってくるそうです。我が家も換気に関しては意識して窓を配置しました。

5月~6月や、10月~11月頃のエアコンを使用しなくても過ごせる時期は自然換気が行えると気持ちいいですよ。ウイルス対策でなくても窓の配置をしっかり検討することはおススメです。

ちなみに、窓の位置や配置は重要ですが、窓の数は最低限でいいです。

特別大きい窓を配置する必要もないです。

窓を大きくして数も沢山付けて後で後悔したのは私です(笑)

結局どの換気システムがおススメなのか?

換気の方式でウイルス対策に大きく影響するかというとそうではないのですが、もし私がウイルス対策として換気を検討するなら下記が有効ではないかと思っています。

  • ダクト式セントラル排気
  • 第1種換気
  • 第3種換気の場合は強力な換気システム
  • 高気密住宅

ダクト式セントラル排気は上記でメリットを記載しましたが、第1種換気を条件に入れたのは、吸気も排気も機械式なので吸排気をコントロールしやすいというメリットだからです。

ただし、フィルターのメンテナンスを怠ると一気に吸排気効率が落ちるので、定期的なメンテナンスがとても重要になります。私はズボラなので第1種換気は苦手です(笑)

第3種換気は機械式の排気を行うことで室内を負圧にして内側に向けて引っ張る力を利用して空気の入れ替えを行うのですが、換気扇以外に家の中に隙間があると、換気扇の周りにある隙間から空気を取り入れてしまって換気扇周辺の空気しか入れ替わらない(ショートサーキット)場合があるんです。

そのため、本来であれば高気密住宅にしてしっかり部屋の給気口から空気を取り入れる必要があるんです。

我が家は一般的な住宅で高気密にしていませんし、引き違い窓を採用しまくった結果、家は隙間だらけでしょうね。(笑) テレワークで4畳半の子供部屋で閉め切って仕事をしていると、空気が悪くなるのを体感で感じるんですよ~。

ハッキリ言って我が家はちゃんと吸排気はできてないと思います。

我が家がダメだという訳ではなく、高気密住宅にしていない一般的な家はどこもそうだと思います。

だから我が家は家の窓を開けておくことが多いですね。

私がウイルス対策を行うのであれば、

「高気密高断熱仕様の家にして、第3種換気でダクト式セントラル排気にする。」

というのが答えかな・・・。

下記はルフロ400というダクト式の排気システム。

ウイルス対策を考えなければ、ダクトレスのスティーベル社製「LA60」などが良いと思います。

人感センサーの照明と手洗い場の位置がウイルス対策につながる

ウイルスや細菌予防として、手洗いが重要ですよね。

咳やくしゃみなどの飛沫感染のほかにドアノブやスイッチなどの接触感染も懸念されています。

でも夜に家に帰ってきたら、手を洗いに行くまでに廊下の照明スイッチを押して家に入り、洗面所に入るときも照明スイッチを押してから手を洗う必要があります。

廊下にドアがある場合はドアノブにも触れてしまいますよね。

我が家の玄関と廊下は人感センサーで基本スイッチを触ることは無いです。

これは便利で採用して本当良かったです。

おかげで玄関の照明スイッチは基本は触りません。

さらに、手洗い場が玄関にあるととても便利でしょう。

センサー水栓にしておくと触れることを避けられるのでウイルス対策になりますね。

玄関に手洗い場は間違いなく今後設置が増えると思います。

最後に・・・。

色々書きましたが、間違ってるところがあれば教えてください~!

今回掲載したウイルス対策は、あくまで大きな効果を生む対策ではないという認識です。

まずは外部からウイルスを持ち込まないように家に入る前に手を洗うか、消毒などを行う対策をするか、家族内に感染者がいる場合は感染者共有部分のドアノブやリモコン、スイッチなど手が触れる箇所を念入りに消毒するという政府が公表している対策を行うべきと思います。

マスク着用、こまめな手洗いや消毒が一番簡単で効果のある対応方法かもしれませんね。

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