我が家は注文住宅だったので家の外観・内装・設備は自由に選ぶことができました。
その中でも内装に関しては壁紙(クロス)は鮮やかな白を多用し、サッシ(窓)の内枠は殆どがホワイト。トイレやキッチンに関してもホワイトを選びました。
家が完成し、最初は鮮やかなホワイトのおかげで清潔感があり最高でしたが、住み始めて3年が経過し、現実が見えてきた箇所があります。
白い内装のメリットとは?
私は部屋のクロスを選ぶ際に、漆喰へのあこがれがあったので白の漆喰調のクロスを選択しました。
注文住宅を建てると決めた当時、最初は自然素材を多用した家を建てたかったからなんです。
兄の家が漆喰の内装で、室内の空気が清々しく、カフェのようなお洒落な部屋にとても憧れがあったんですよねぇ・・・。
こんな感じとかね・・・。
私達は建物の費用と引き換えに相鉄線沿線で利便性を重要視して、予算の多くを土地へつぎ込みました。
その為、憧れの漆喰の壁は予算削減対象となり、結局はフェイク漆喰のクロスにしました・・・。
まだキレイなので現状の見た目は満足しています。
ホワイトの色を選択した一番の理由は漆喰への憧れでしたが、それ以外にも白い内装のメリットを考慮しました。
ホワイトは色を合わせやすい
内装を選んでいるとき、幅木の色をクリエモカにしようかと悩んだ時期がありました。
LIXILのインテリア内装シミュレーション(これがなかなか便利)で配置した画像ですが、建材の枠が濃い色だと結構スタイリッシュに見えるでしょ?
幅木の色について施工して頂いたアコルデのインテリアコーディネーターさんに相談したんです。
「幅木などはホワイトで統一しておいた方が良いと思いますよ。幅木だけでなく、窓枠、引き戸のレール等の色があるので、すべて統一するのが難しく、どこかでチグハグになる可能性があるんです」
アドバイス頂いたので我が家はその通り幅木などはホワイトで統一しました。
実際に家が建ってみると、確かにおっしゃってた事が判った気がします。
ホワイトにしたことで、床の色を部屋と廊下で変更していたりすると色の境目ができるのですが、その辺もホワイトだったことにより、どんな色の変化があっても違和感は殆どありませんでした。
こちらは我が家の部屋の境目です。
Dフロアのライトメープルとチェスナットの境目がホワイトだと特に違和感ないです。
部屋を明るくしたかった
注文住宅で内装を最近のホテルのようにグレーやブラック系を多用する家もあるのですが、私はそうしたくなかったです。
家の中で一番生活する時間が長くなるLDKには朝になると日が差し込んで、パッと部屋が明るくなる。
日が昇る、沈むことを家の中でも体感できる部屋にしたかった訳です。
これは窓の数を多く付けたのと、白を基調とした内装のおかげでとても満足しています。
(まぁ、窓を多くしたおかげで断熱性能が低いというデメリットもあるのですが)
空間が広く見える
わぁ~、広いLDK!!
って広角レンズで撮っただけというのもありますが(笑)
暗い色は引き締まって見える収縮色で、明るい色は膨らんで見える膨張色。
やっぱりホワイト系が部屋の半分以上となると開放感が出ます。
白い内装のデメリットとは・・・?
良い事ばかりかと思って、家に入居したばかりの時は満足していました。
清潔感はあるし、真っ白なクロスは新築オーラを醸し出してくれます。
遊びに来た友人からは「スッキリしていてお洒落だね~」とお褒めいただいたことも結構ありました。(お世辞も入っていると思いますが)
ところが住んでみて1年位経つと、ホワイト系の内装だとデメリットもある事が体験して分かってきたのです。。。。
サッシの枠がホワイトだと汚れと砂の吹込みが目立つ
リビングのサーモスⅡ-Hの掃き出し窓ですが、引き違い部分で砂が入り込んでいるのが判ります。
内観色をプレシャスホワイトにしたので窓が主張し過ぎなくて良いのですが、汚れがとっても目立つ結果となりました。
SAMOSⅡ-Hの引き違い窓の気密性がいかに悪いかを証明している部分でもあります。(笑)
構造上しようがない部分もありますが、引き違い窓は最低限に抑えてなるべく採用しない方がいいですよ。
サッシの枠がホワイトだと樹脂部材の色劣化が激しい
これは予想していたとはいえ、思った以上でした。
サッシ(窓)のホワイトの内装が3年でだいぶ色劣化してしまったのです。
ハンドルの付け根部分の樹脂が黄色くなってきてしまいました。
汚れているように見えますが、これ色の劣化なんですよ。
光源の色自体が多少異なるので写真だと判りにくいと思いますが、この窓の樹脂部分はそれほど劣化していません。
それには理由がありまして、断熱カーフィルムを貼っているからなんです。
元々は断熱効果を狙ってフィルムを窓に貼ったのですが、紫外線を通さないという副作用もあったようで、色の劣化をかなり抑える事が出来ています。
補修に失敗すると色が目立つ
キッチンの横は人が通るので角がボロボロになりやすいです。
クロスがはがれてくるので補修したのですが、補修する時に手に汚れがついているとこうなります。(笑)
補修する際は手を綺麗にすることをおススメします。
ホワイトのクロスは経年劣化で黄ばみが出てきてしまう
漆喰の塗り壁に憧れたのは良いですが、漆喰とクロスでは汚れ方が異なります。
ビニールクロスは静電気を起こすので塗り壁とは汚れ方が異なるんです。
静電気が生活する上で出てしまう埃や脂を吸い寄せて、黄ばんだ様に色が変化してきます。
埃や脂を寄せ付けない塗り壁は、経年変化で変に汚れが目立つことはありません。
自然素材の良いところは、年数が経って急激に見た目が悪くなることが無いのですよね~。
人口樹脂やプラスチック系素材はどうしても経年変化でみすぼらしくなってしまいます。
これから家を建てる人、リフォームする人は配色を考えたほうが良い
私がもう一度家を建てるなら・・・。
きっとLDKだけは塗り壁にして、ほかの箇所の壁部分はクロスを「オフホワイト」など、少し色が付いたホワイト系の色にするでしょうね。
樹脂を使っているトイレも「オフホワイト」にして、サッシもホワイトの色は避けると思います。
入居してすぐをイメージするより、10年後にどうなっているかを想像して内装の色を配色したほうが良いと思いますよ。
劣化した色は家を古く見せる要素です。