こんにちは!もうすぐ秋が近づいてきましたね。
我が家で今年のとても暑い時期にエアコンを付けず部屋の温度を測定してみたのですが、今まで自分の中で当たり前だった暑さ対策が実はほとんど効果がない事が判ったんです。
部屋の温度が上昇していく原因を想定することで、真夏でも快適に過ごせて、クーラーなどのの光熱費を抑えられる部屋を考えてみました。
猛暑の中で家の温度を測定してみた
我が家は注文住宅で、いつでも部屋が明るいように窓を多く設置しました。そしてなるべくエアコンを使わず、東西南北どこからでも風を取り入れられ、取り入れた空気が流れていくように吸排気を意識した窓配置にしました。
ただ風を取り入れて快適な生活が送れるのは外気温が28度以下の場合で、外気温が30度を超えてくる7月~9月中旬までの約2か月半は日中の暑い時間帯や湿度の高い日はクーラーの力を借りています。
最高気温が38度と一番高かった日に室内温度など家の温度を測定した結果は下記に公開しています。
上記は色々な場所の測定結果を単純に並べているだけなのですが、測定した場所ごとに測定結果を纏めると、今まで自分が知らなかった新事実が判りました!
断熱カーテンは夏だとほとんど意味がなかった
ちょっと驚いたのが、実は断熱カーテンは室内温度の上昇を抑えることにほとんど貢献していないことが測定結果で判ったんです。
【8/26 最高気温38度 晴天 断熱カーテンを閉めた状態】
時間 | 場所 | 温度 |
8:50 | 子供部屋 | 30.7℃ |
10:55 | 子供部屋 | 33℃ |
12:53 | 子供部屋 | 34.5℃ |
15:35 | 子供部屋 | 36.5℃ |
16:13 | 子供部屋 | 36.5℃ |
17:22 | 子供部屋 | 36.5℃ |
【8/27 最高気温37度 晴天 断熱カーテンを開けてレースカーテンのみの状態】
時間 | 場所 | 温度 |
8:20 | 子供部屋 | 31.0℃ |
10:00 | 子供部屋 | 32.5℃ |
1:03 | 子供部屋 | 34.5℃ |
2:03 | 子供部屋 | 35.5℃ |
17:01 | 子供部屋 | 36.0℃ |
外気温が1度ほど異なっていたり、測定時間が一定でなかったりはするのですが、両方とも室内温度は朝8時台が31度で、17時には36度になっています。
ここで判ったのは、夏場は室内で日差しを遮っても、室内温度を下げる効果は薄いという事でした。
シャッターを閉めると温度上昇を抑えることが出来た
ネットの情報だとアルミシャッターを閉めておくと部屋の温度上昇を抑えることができると良く書いてあったので鵜呑みにしていたのですが、実際に真夏の太陽に照らされたシャッターの温度や窓ガラスの温度を測定すると、あまりに高い温度だったのでこれは逆効果だと最初思ったのですが・・・。実際測定してみると部屋の温度はシャッターを閉めたほうが1.5度近く抑えることが出来ました。
【シャッターを閉めた主寝室】
時間 | 場所 | 温度 |
8:50 | 主寝室 | 30.5℃ |
10:55 | 主寝室 | 30.9℃ |
12:53 | 主寝室 | 32.1℃ |
15:33 | 主寝室 | 34.0℃ |
16:13 | 主寝室 | 34.8℃ |
17:22 | 主寝室 | 34.9℃ |
【シャッターを開けた子供部屋】
時間 | 場所 | 温度 |
8:50 | 子供部屋 | 30.7℃ |
10:55 | 子供部屋 | 33℃ |
12:53 | 子供部屋 | 34.5℃ |
15:35 | 子供部屋 | 36.5℃ |
16:13 | 子供部屋 | 36.5℃ |
17:22 | 子供部屋 | 36.5℃ |
ここで分かったのは「遮熱」と「断熱」では意味が違うという事です。
詳しくは次回に書こうと思いますが、太陽光で50℃以上に暖められたシャッターのからの熱伝導より、直射日光による放射熱を遮る方が効果があるという事でした。
屋根表面や屋根裏内の温度がとても高かった
真夏の屋根がとても熱くなっていることは想像していましたが、実際に温度を測定してみて納得しました。77.5℃。こりゃ屋根裏の温度が上昇するわけだ・・・。
時間 | 場所 | 温度 |
7:22 | 屋根裏 (天井表面) |
31.4℃ |
12:53 | 子供部屋 | 34.5℃ |
12:53 | 子供部屋 (天井) |
35.9℃ |
13:02 | 屋根裏 (天井表面) |
62.1℃ |
13:02 | 屋根裏 (セルロースファイバー表面) |
48.5℃ |
16:10 | 屋根裏 (天井表面) |
59.2℃ |
16:10 | 屋根裏(柱) | 50.2℃ |
16:11 | 屋根裏 (内部温度) |
44.5℃ |
測定して判ったのは日差しが強くなる日中に屋根裏温度が急激に上がるということです。
ただ、屋根裏温度が高いにもかかわらず、2階の部屋の天井温度は35.9℃とそれ程上昇していないので、セルロースファイバーの断熱材はしっかり断熱効果があると判りました。
ただ、屋根裏の柱表面がが50.2℃になっている事が少し気になります。セルロースの断熱性能は0.04W/mK、木材は0.1W/mKなので、天井裏に施工してあるセルロースと柱が同じ断熱性能を出すには柱を174mmの厚さにする必要があります。
天井裏の内部温度は44.5℃にもなるので、この熱や柱の熱は夜になってもすぐに下がる事はないでしょう。この蓄えられた熱を影響受けるのが2階の部屋。たとえ2階の室内に風を取り入れても天井から伝わる熱で部屋の温度が下がりにくいと考えられます。
天井裏に熱を貯めこんでしまう天井断熱より、屋根断熱の方が良いのかなぁと思ってきました。
測定結果の総括
夏場では断熱カーテンの効果が殆どなかったのと、シャッターを閉めたらある程度温度を抑えられたのと、屋根や屋根裏の温度が非常に高かったことが判ったので、それをふまえた上でどんな家にすると夏に過ごし易い家が作れるのかが想像できそうです。
今度自分がもう一度家を建てるならこんな家にするという仕様を考えてみる材料になりそうでした!
コメント
こんばんは!お久しぶりです(^^)
この度、ムラゴンからwordpressに引越ししました!!今後ともよろしくお願いします(^^)
今年の夏はほんと暑すぎましたよね。9月になって涼しすぎる!と思っても平年並みなんですよね。
あと記事の内容とは異なる内容で質問なんですが、相太さんのブログはwordpressですか!?
ヨシローさん
ブログのお引越しお疲れ様でした!ブログのメンテも色々大変ですよね。汗
やっと過ごし易くなりました!何か行動するのにも今の気温だと本当助かります!
私のブログはwordpressでテーマはSimplicityを使用しています。
パーマリンクをデフォルトのまま更新続けてしまったりとか色々失敗?というか
やり直したいところが沢山あります・・・。