我が家は家の仕様を抑えたローコスト住宅寄りな家です。断熱材をセルロースにしたのと、サッシがサーモスⅡ-Hで中級クラスのものが付いているくらいで、他は建売とそれほど変わらない建材を使用しているので、家の固定資産税は他の注文住宅の家より安いものだと思い込んでいました。
家屋の固定資産税は3万円以下?安すぎる!と浮かれていたけど間違いだった!
上記は我が家の初年度の納税通知書です。
固定資産税の計算方法は基本は「税額=課税標準 × 1.4% (標準税率)」で、新築住宅の減額措として3年間税額が1/2になります。
【相太達の家屋の固定資産税計算(勘違いの条件)】
4,093,249円(家屋の標準額) × 0.014 = 57,305円(減税前の税額)
57,305円 × 0.5(新築住宅の減額措) =28,652円
上記の計算方法で家屋の固定資産税は2,8652円と思い込んでいたんです。
なぜそう思い込んだのかというと、同時期に家を建てたちょこさんのブログで掲載されていた家屋の課税標準額に上記の計算方法で計算するとちょこさんのブログの写真に掲載されていた新築住宅の減税額と一致したからなんです。
【ちょこさんの家屋の固定資産税計算】
7,477,790円(家屋の標準額) × 0.014 = 104,689円(税額)
5,7305円 × 0.5(新築住宅の減額措) =52,344円
同じ計算方法でも23,692円も差額があるのは本来おかしいですよね。でも自分の家はちょっと仕様の良いローコスト住宅。高気密仕様より絶対安いはずと思い込んでました。
以前公開したブログではちみつ様からコメント頂きまして、我が家の新築住宅の減税額である「57,300円」と我が家の家屋の固定資産税の額と思っていた「28,652円」が同じにならないのは不思議ではとご指摘頂いたのがきっかけでした。
役所の税務課窓口に出向いて説明をしてもらった
すでに2年間固定資産税を払っていましたが、気になってしまったので会社にお休みを頂いて役所に問い合わせに向かいました。
税務課にも土地と家屋担当がそれぞれいらっしゃるようで、我が家の家屋実地調査を実際に担当された方は当日ご不在だったので別の方が対応して頂きました。
【質問内容】
- 固定資産税の計算方法が合っているか確認したい。
- 同じ建築会社で建てた同じような建坪の家なのに家屋の固定資産税の額に差がある。
- 第1種換気と第3種換気では固定資産税にどれ位差があるのか。
- 一条工務店さんの家の方が高額になる理由は?
上記のような質問方法で問い合わせしたところ、我が家の家の資料を持ってきて丁寧に説明して頂きました。
相太の固定資産税の計算方法が間違えていることが発覚!
まず固定資産税の計算方法について、下記で合っているか質問したところ、間違っていることが発覚!
実は、横浜市の私達が住んでいる区では納税通知書の家屋の標準額はすでに新築の減税額が適用された状態で表記されているとのことだったんです。
納税通知書にある課税標準額4,093,249円は実際は8,186,498円だったという事。
【間違いの計算方法】
「4,093,249円(家屋の標準額) × 0.014 × 0.5 = 28,652円(固定資産税の税額)」
【正しい計算方法】
「4,093,249円(家屋の標準額の1/2) × 0.014 = 57,300円(固定資産税の税額)」
ようするにちょこさんの住んでいる地域と我が家の地域では納税通知書の記載方法が違ったんです!
それで分かったのは、高気密仕様、第一種換気、柱4寸など我が家より高性能の家であるちょこさんの家より我が家が固定資産税が高くなるという逆転現象が発生していること!(笑)
早速担当して頂いた役所の担当者様に聞いてみました。
相太「計算方法が間違えていることは理解しました。正しい計算だと我が家と同じ建築業者で建てた高機能の家より固定資産税が高くなってしまうのですが、理由は何でしょうか?」
担当者様「建坪はほぼ同じ約32坪で金額に差があるということですね、確認してみましょう。」
そう言って電卓を持ってきて色々と説明頂きました!
ローコスト住宅が必ずしも固定資産税が安くなるとは限らなかった!
家屋の固定資産税は再建築評点基準を基に再建築合計評点が各家ごとに付けられます。我が家にも納税通知書には掲載されていない再建築合計評点の記載がありました。
そして評価基準の補正方法は、総合補正方式と個別補正方式と二種類があり、総合補正方式は横浜だと建売が多いので、建売の一般的な間取りと建材仕様の建物を基準にしてあるそうです。我が家は標準家屋より1.03のプラス評価でした。(標準よりちょっと高い)
これ以上細かく書いても面白くもなんともないので(笑)、我が家で増額の原因へと話を進めます。
我が家の固定資産税が高い原因とは?
役所の担当者の方は丁寧に固定資産税の事を教えて頂きました。計算方法までは私達の方からも細かく質問しなかったのですが、我が家の家の約32坪の建坪の場合で、増額になる建材と、おおよその金額を教えて頂きました。
ちなみに増額になる金額は新築住宅の減額を考慮しない標準額になります。
【相太&鉄子の家の固定資産税が増額となる設備】
固定資産税の増額要素 | 標準額 |
洗面化粧台 W900mm (標準基準は750mm) |
約100円 |
トイレ手洗い (LIXILコフレル) | 約100円 |
和室(4.5畳) | 約2,300円 |
小屋裏収納 | 約2,700円 |
小屋裏用固定階段 | 約2,000円 |
バルコニー増設(2軒分) | 約1,400円 |
合計 | 約8,600円 |
実は小屋裏収納は正直把握していませんでした(^_^;) 固定資産評価基準にも記載がなかったので頭の中からすっぽり抜けてたんですよね。。。
また、小屋裏収納用固定階段も増額になるのは当たり前と言えば当たり前なのですが、抜けてました(^_^;)
他にも、家の中の仕切りが多いとその分クロスや空調設備が増えるので増額の要因になる事も教えて頂きました。
我が家は収納や2畳の書斎など、建売の一般的な間取りより部屋数、壁数が多いのも増額に繋がっていることが判りました。
ちなみに我が家は第三種換気ですが、第1種換気だと約2,800円の増額になるそうです。
ちょこさんの家とは新築の減税額を考慮しない家屋標準額の差が約8,000円なのですが、ある程度納得できたので役所の担当者様にお礼を言って引き上げました。
対応して頂いた時間は約1時間。相太も鉄子も自分達では判らなかったことで話が聞けて本当良かったねーと納得の時間でした。
役所の方の丁寧で判りやすい対応に感謝しつつ、計算式を頭に暗記して電卓を叩きながら私達に説明する姿は、真似できないなぁとこっそり思ってました(笑)
コメント
相太様、鉄子様
大変わかりやすくご説明いただきありがとうございました。
お仕事をお休みしてまで確認していただき申し訳なかったです。
それにしても役所によって納税通知書の表示方法が違うとは驚きでした。
ただ役所の方って今はこんなに丁寧に対応してくださるんですね!
今回の増額設備の話も大変参考になりました。
同じ広さでも差が出るのはこういうことなのですね。勉強になりました。
はちみつ様
いえいえ、休みを取ったのは私の都合ですので問題ありません。
むしろ有給を消化するきっかけができてよかったです。
私も納税通知書の表示が異なるとは思いもよりませんでした。
一応「新築住宅等の減額が適用中です」と通知書には書いてありましたが、
どの部分にたいしてかは記載が無いので正直判り辛いです。
役所の方は本当丁寧でしたよ!私の勝手なイメージでは、タメ口で
高圧的なお役所仕事って雰囲気かと思ってましたが、担当して頂いた方は
物腰も柔らかで丁寧で、条件によってはいくら増額になるかを何度も計算して
頂けました。確認しに行って良かったです!