我が家はローコストに分類できる価格帯で注文住宅を建てることになり、実際に完成したわけですが、良いこともあれば後悔・落胆したことも結構ありました。
今回は窓(サッシ)で後悔した個所を紹介していきまーす!
窓の性能をあげるべきだった!
我が家の窓はリクシルのサーモスⅡ-Hです。
熱貫流率は2.91WでLOW-E複層ガラスで樹脂アルミ複合サッシなので今の住宅業界で標準の性能と思います。ZEH仕様の家でもこの窓で数値がクリアできるそうです。
これ以下の窓は注文住宅で家を建てるなら避けるべきではないでしょうか。
ただ、サーモスⅡ-Hでも関東地方で真冬となると窓の表面温度はかなり下がります。
我が家では外気温がマイナス3.2℃で室内温度が12℃の場合、ガラスの表面温度は4.2℃、窓枠の内側の樹脂部分は1.8℃まで下がりました。
できれば「YKK AP APW330」か「LIXIL サーモスX」程度の窓をオプションで増額してもいれるべきだったなと思っています。
断熱窓についてはこちらのメーカー座談会の記事が面白かったです。
樹脂窓が良いのですが、上記の座談会でもメーカーは設置後20年の経年劣化は殆んど無いとしていますが、それ以降の劣化に関しては対策が必要かもしれないと言っています。
どの商品を選ぶかは施主の判断になりそうですね。
高気密高断熱の家にしなかったことはメリットデメリットがあるので特別後悔はしていないのですが、窓はメリットの方が大きいので性能の良いものにすべきでした。
注文住宅を建て終わった後でかなりの人が窓の性能をあげるべきだったと後悔されています。
家の断熱材の性能をあげるより対費用効果があるはずですよ!!!
サーモスⅡ-Hの窓自体を否定するわけではないのですが、窓のグレードを上げといた方が後々後悔しないと思います。
窓の数が多過ぎた!
我が家は窓をたくさん付けました!
窓の数は小屋裏収納も含めてなんと全部で31枚(笑)
採光と風通しを重点に置いて窓の配置を検討し、けっこう時間を割いたつもりです。
【1階の間取り】
【2階の間取り】
ウインドキャッチ
ローコストで家を建てると決めてから、室内の温度調節はできる限り自然の力を借りようと思い色々調べていると、「ウインドキャッチ」という窓の配置がある事を知りました。
外の風を室内に誘導し、室内に風の流れを作り出す考え方があり、1部屋に最低でも2枚は窓を配置するようにしたのです。
窓を沢山付けて良かった所
実際に住んでみて判ったのは、窓を開けた時の換気性能は抜群でした!
窓を開けていれば真夏で外気温より室内温度が高いという事は無かったし、夜寝る時に窓を開けていると外から風が流れていくのが体感でき、湿度が高く熱帯夜でない限り快適に過ごせます。
窓の数が多くて開閉が大変だった!
窓の数を多くしたことでちょっと大変なのが窓の開閉です!
家の中を換気しようと家じゅうの窓を開けていくと、1階から2階、屋根裏収納まで開けると3分位かかります(笑)
我が家は採光を得るために縦滑り出し窓が多く、捜査はオペレーターハンドルでくるくる回して開閉するのですが、これが20枚近くあるとなかなか大変(笑)
ひたすらくるくるくるくる・・・。
じみーに時間がかかります。
引違い窓を多く配置しすぎた!
ちょっと勉強不足で、引違い窓のデメリットをあまり理解していなくて窓を配置した事に後悔してます。
引違い窓のメリット・デメリット、残念なポイントは以前紹介しました。
引違い窓は気密性が悪いし、空き巣に狙われる窓だし、引違い構造なので窓を開けた時に開放される面積は窓の2分の1だし、よく使われる窓のわりにデメリットも結構あるんです。
引違い窓でなくても良かった箇所は?
我が家で引違い窓でなくても良かった場所は3カ所です。
洗面脱衣所の窓
間取り検討時は井戸水を外のホースから取り入れやすいようにユニットバスと洗面脱衣所は引違い窓が良いなと思ったんですが、実際使う時はユニットバスからホースを入れて湯船に入れ、お風呂を入った後に残り湯で洗濯機を回しているので、洗面脱衣所から井戸水を入れる必要がなかったです汗
2階子供部屋で1つの部屋に引違い窓2ヵ所
子供部屋に引違い窓は2枚も必要なかったなぁ・・・。
窓の面積が大きすぎて冬寒いこと間違いなし!
それに子供部屋がそんなに明るい必要ってないと思うんです。中学生以降で一人で部屋で過ごすときって学校から帰ってきた後か寝る時でしょうから、日中に部屋にいる事はあまりないはずです。
2畳の相太の書斎
相太が小遣いを使って手に入れた2畳の書斎の窓ですが、ひとつは散々迷って引違い窓にしました。
書斎で頭を使った後に外を見てリフレッシュした時に網戸があるとなんか嫌だな・・・・
サーモスⅡの引違い窓だと滑り出し窓は網戸付きっぱなしか全部外すしか選択肢が無いので、引違い窓にしましたが、住んでみると網戸は気になりません(笑)
それより気密性を取るべきだったなぁ~。
窓は大きければよいとは限らない!
実際に建てた家に住んで判った事は下記のこと。
- リビングは大きな窓と数を多くしたことで大正解だった!
- 2階の寝室・子供部屋などは特別大きな窓は必要ないと感じた。
リビングは寝るとき以外は基本的にいつも誰かがいるスペースで、日中部屋が明るいと気分が良いです。なのでできる限り採光を気にした大きな窓を設置しても良いと思います。
今はLDKが基本なので暖房器具が無くても料理する時の熱や家電などの熱源がある為、他の部屋より部屋の温度を暖かく保ちやすいです。ただ、真夏に直射日光が窓に当てないようにバルコニーや庇を設置した方が良いですけどね。
逆に寝室などの部屋は窓を大きくする必要はないと思います。
通気を考慮した窓は必要と思いますが、窓を大きくすると部屋の断熱性能はガクンと下がります。我が家は真冬だと2階の温度低下が特に大きかったです。我が家は勿論普段誰もいない熱源が無い状態だったので温度が下がって当然とはいえ、2階はもう少し窓を小さくすべきでしたね。
コメント
はじめまして!カープ大好きと申します。
楽しくブログを拝見させていただいてます。
サーモスIIHのブログを検索して、相太さんのブログに行き着きました。
私は地元ローコストメーカにてZEH住宅(UA値0.56)を建てました。
窓はサーモスIIH、アルゴンガス
です!
窓の数は掃き出し3ヶ所、縦滑り7ヶ所、引き違い(装飾窓合わせて)8ヶ所、FIX窓1ヶ所、勝手口1ヶ所の計20ヶ所です。
第1種換気システムであり、ほとんど窓を開けません。
建てた後にくろーばーさんのブログを拝見して、引き違い窓の気密性の低さを知りました。
またサーモスではなく、エルスターにUPすれば良かったなと思うこともあります。
しかし、この冬の最強寒波(最低−4℃)で24時間暖房していたら、以前の賃貸のような寒さを考えればとても快適に過ごせました。
窓の性能の低さで寝室は加湿器ありで下のサッシ部分、アルミスペーサー部分に薄っすら結露がありましたが、リビングなどその他では結露はありませんでした。
自分の知識のなさで、家の性能を落としてしまいましたが、今はうまくサーモスと付き合っていこうと思っています。
カープ大好き様
コメントありがとうございました!
ローコスト系でUA値0.56のZEH住宅!コストと性能のバランスが
取れていそうでいいですね!一条工務店さん等も憧れた時期がありましたが、
価格面で自分は選択肢から外れちゃいました・・・。
24時間暖房されている方々のブログを沢山見て羨ましく思い、どうにか
自分の家も改善できないか模索している所です。
我が家は第三種換気で朝晩の部屋の温度を
毎日のように計っていると、気密性も勿論影響はしているのでしょうが、
家を暖かくする条件で一番大きいのは家全体を24時間暖房なのかなと
思っています。
その辺りブログで今度書こうと思っているのですが、一部の部屋だけ
暖めて夜に暖房を切ると冷めるのも早い。
第三種換気でも電気代を気にせずエアコン2台以上稼働させて24時間暖房
したらどうなるのかなと思っていたりします。
試すのは来年の一番寒い時期になりそうですけどね汗