家購入後に後悔する「引違い窓」の気密・断熱性能の低さ

日本の家でもっともポピュラーな窓とも言えるのが引違い窓ではないでしょうか。我が家も最初は何も考えずに当たり前のようにリビングと2階に採用しようと思いました。

でも。。。後で引違い窓を選んだことをちょっと後悔したんですよね・・・。

引違い窓のメリット・デメリットを理解したうえで窓の配置を決めるべきだと思いました。

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日本は引違い窓をなぜ採用するのか?

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世界の家でも使用している国はほとんどなく、日本特有の窓と言ってもいいのが引違い窓。(横引き窓)まぁ簡単な理由だと思うのですが、江戸時代から紙貼り障子や雨戸など引違い窓を使った家が主流だった為です。

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日本は木造の家が主流で木を腐らせない為に高床式になっていて、建物の外周に縁側があり、その内側に障子などの引き戸があるんですよね~。

引き違い窓の種類

引違い窓でも大きく2種類があって、どちらもよく使われる窓です。我が家もこの2種類を使用しています。

掃き出し窓

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床から直接取り付けている引違い窓のこと。ほうきでゴミを直接外へ掃き出せることからついた名前です。
別名テラス窓ともいい、人の出入りが可能な背の高い窓なので庭などに面した場所に設けます。

腰窓

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床面から窓の下端の高さが80cm前後の位置に取り付けられている窓の事です。ベランダのない2階の壁側や室外にアクセスできないような1階で使われることが多いです。

引違い窓のメリット・デメリット

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日本だとリビングに採用されることが多いのが引違い窓。メリットとデメリットを挙げてみました!

【引違い窓のメリット】

  • 窓面積が大きく採光性に優れている。
  • 開放感がでる。
  • 掃き出し窓の場合、外へ簡単にアクセスできる。
  • 流通量が多い為、同じサイズの滑り出し窓等と比較して価格が安い。
  • 窓を外せば大きな荷物も楽に家に入れられる。

【引違い窓のデメリット】

  • スライドするレール部分や窓が重なる部分で構造上隙間ができる為、気密性が悪い。
  • 空き巣に狙われるNo.1の窓で鍵付近のガラスを割れば簡単に窓が開く。
  • 掃き出し窓の場合、窓の前に荷物を置けない。
  • 窓を開けた時に窓面積の2分の1しか開口できない。
  • 床などが日焼けしやすい。
  • 窓面積が大きい為、家の外観がカッコ悪くなる。

引違い窓は正直デメリットの方が目立つ窓です。その大きな理由は気密性と防犯面の不安です。外へアクセスしやすい家は、その逆でもあるわけです。

実際住んでみて判ったデメリットを紹介

住む前は全然意識しなかったのですが、住んでみてよく判ったのが引き違い戸のデメリット。実際住んでみて判ったデメリットを簡単に紹介します。

気密性の悪さ

我が家に入居して数か月経った後に引違い窓を見て驚いたのが気密性の悪さです。うちの近所は近くに畑もあり砂が舞いやすい環境ではあるのですが、流石にびっくりです。

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サッシとサッシが重なるところから細かい砂がかなりの量を入り込んでいるのを発見!最初は窓を開けっぱなしにしてしまったのかと勘違いする位です。

この窓は2階で普段誰もまだつかってない子供部屋です。鍵を掛けていてしばらく窓を開けてなかったのですが・・・。

家を建てる前から引違い窓の短所の一つとして気密の悪さは知っていたつもりでしたが、気密性ってなかなか体感できるものでもなく、なかなか意識しづらい部分でした。実際に目に見えて判るとなんだかガッカリします・・・。

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ちなみにこちらは滑り出し窓。砂が入り込んでいる形跡は殆どありません。窓の種類によってこんなに差が出るのか・・・。

冬は窓際が寒い

引違い窓は窓際だと他の窓に比べて少し寒いです。まぁ、当たり前なのですが窓と窓の間に隙間がある為に外気が少し入り込むためです。

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引違い窓の隙間を防ぐ為に窓の下部とレール上にある風止板があります。その隙間を調整するために、『下部摺動片(かぶしゅうどうへん)』という部品が使われています。この隙間が広すぎると外から風や雨が入ってくる可能性があります。

ここを調整すれば多少は砂も入りにくくなるのかもしれませんが、構造上で隙間があるということが判ります。

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先程引違い窓と滑り出し窓の温度を測定してみました。外気温は4.9℃です。

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非接触温度計で窓際を測定してみました。まずは滑り出し窓。6.2℃でサーモスⅡHの複層ガラスでも結構冷たいですね。

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続いて引違い窓。ちょっと意地悪ですが、窓の重なり部分を測定してみると・・・。

5.2℃でした。外気温が4.9℃なので温度差は0.3℃と殆ど外気温と変わらない結果になりました。

窓の重なり以外のガラス部分等は他の窓と変わらないので、さほど差があるわけではないのですが、引違い窓の方が寒いと言えるとは思います。

高気密高断熱の家と最近の建築士さんは引違い窓を使わない

これは間取りを決めた後に知ったのですが、設計事務所などデザインに力を入れている設計士の多くは引違い窓を積極的には使わないそうです。一番簡単な理由は家の外観が良くないからですね。

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外国の家では引違い窓自体使わないので窓自体の印象は少なくなり、見た目もスッキリします。

逆にローコストな建売では積極的に引違い窓を使います。理由は簡単に採光をとれるのと、サッシの枚数を抑えられるためだと思います。

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上記な家は典型的な建売タイプです。同じ引違い窓を並べて配置するなどすると外観は一気に面白くないものになりますね・・・。

引違い窓を採用するお勧めの場所

短所ばかり言いましたが、実はうまく使えば引違い窓もいいものです!私が考えた引違い窓の設置にオススメな場所を紹介してみます。

南側のリビングには掃き出し窓

南側のリビングには掃き出し窓がお勧めです。勿論採光をしやすいという事もあるのですが、冬は日光の光を取り入れる事で輻射熱を得られ、日中は暖房無でも部屋が20℃近くまで上がる為です。

リビングを吹き抜けにしなくても大きな掃き出し窓で十分採光&輻射熱で部屋が過ごし易くなります。

また、1階で洗濯物を干したいという人は掃き出し窓からウッドデッキに出て干すということもできますね。

2階の部屋は腰窓を1枚

2階の子供部屋や寝室はバルコニーに出る窓以外は採光と通風の為に腰窓を部屋に1枚あるといいと思います。ただ、同じ部屋に引違い窓を2枚設置はお勧めしません!

私自身1つの子供部屋で2枚引違い窓を設置してしまったのですが、これは良くなかった・・・。そりゃ日中は明るくて暖かい部屋なのですが、子供部屋や寝室って日中に部屋にいる事ってそんなに多くないですよね。日中は外にいて、夕方から朝にかけて過ごす部屋。そうなると引違い窓の窓面積が大きい物が2枚あると冬は部屋が寒いんです!

あと家具の配置にも制約が出てくるんですよね。掃き出し窓の前は棚やTVを置くことが出来ませんから。

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