JR直通線が開通し、相鉄線悲願の都心直通が実現しました。
相鉄線は関東沿線で今一番注目されている私鉄と言ってもいいかもしれません。
報道でもよく取り上げられていますし、今後都心直通線が開通すると、今とは全く異なる環境へと変化する可能性がある鉄道です。
そんな相鉄線のことをわたし相鉄住民が実際に住んでいる中での一番HOTな情報を出来る限り調べてみたので紹介させて頂きます!
相鉄・JR直通線、相鉄・東急直通線とは?
- 相鉄線西谷駅とJR東海道貨物線横浜羽沢駅付近間に連絡線(約2.7km)を新設し、この連絡線を利用して相鉄線とJR線が相互直通運転を行う
- 東海道貨物線横浜羽沢駅付近と東急東横線日吉駅間に連絡線(約10.0km)を新設し、この連絡線を 利用して相鉄線と東急線が相互直通運転を行う
直通による効果ってどれくらい??
東急とJRの2路線がつながるという事で、どれくらい便利になるんでしょうか?
二俣川から目黒駅まで38分っていうのは注目です。都心まで40分以内で通えるのが大事なんです。他の主要電車で40分以内を紹介しますと・・・。
小田急線 町田駅~新宿駅まで 31分
田園都市線 長津田駅~渋谷駅まで 29分
京王線 京王八王子駅~新宿駅 34分
JR中央線 立川駅~新宿駅まで 26分
JR横須賀線 東戸塚駅~品川駅 31分
上記のような街のひとつに二俣川駅が入ってくると思います。相鉄線は乗車率が上記路線より低いので、通勤ラッシュも耐えられない程ではないと思います。
直通線はどれ位の本数で運行するのか?
直通線がどれくらいの間隔で運行されるのでしょうか。これも相鉄線の質問欄に回答がありました。
相鉄・JR直通線は、朝ラッシュ時に一時間あたり4本程度、その他の時間帯に一時間あたり2~3本程度を想定しています。
相鉄・東急直通線は、朝ラッシュ時に一時間あたり10~14本程度、その他の時間帯に一時間あたり4~6本程度を想定しています。
おおお!ラッシュ時間帯はJRが最大4本+東急は最大14本ではないですか!
JR直通線はすでにダイヤが発表されていますが、日中の時間帯では1時間に2本と本数的にはとても少ないので、東急直通線か開通待ち焦がれます。
都心直通線が完成すると、都心に出やすく、なおかつ横浜駅までのアクセスが非常に良いのが魅力となるんです。
都心へ直通したらと運行状態はどうなるの?
上記は現状の停車駅になります。東京方面へ直通線が開通したら相鉄線の運行はどのようになるのでしょうか。
2019年11月30日にダイヤ改正が行われることが発表され、上記のように停車駅が変更になりました。
『通勤特急』『通勤急行』が新設され、都心直通線の分岐駅である『西谷駅』に停車することになりました。
西谷駅は『特急』『通勤特急』『通勤急行』『快速』が停車することになります!
おそらく通勤時間帯の優等列車は全て西谷駅に停車し、日中は横浜~二俣川間の急行は西谷駅を通過する形になると思います。
また、公式リリースされていないので正確にはわかりませんが、おそらく下記になるかと想像しています。(東急直通線情報はあくまで想定です!間違っていたらごめんなさい!)
- 東急・JR直通線は特急・各駅停車がメインで西谷まで運行し、羽沢横浜国大駅で東急・JRと分岐
- JR直通線は海老名方面の相鉄本線がメインになる
- 東急直通線はいずみ野線がメインになる
- 横浜駅⇔西谷駅折り返し列車を設定
西谷~横浜駅間は西谷駅までの折り返し運転を想定
東急直通線が開通する時にダイヤ改正が行われ、西谷~横浜駅間で各駅停車の折り返し運転が開始されると思います。実際に相模鉄道の公式サイトでも折り返し運転の事は述べられています。
JR直通線でも微妙に横浜駅行きの各駅停車が減っていますが、東急直通線が開通すると横浜⇔西谷間の運行本数が少なくなる為です。
下記で詳しく紹介してみましたのでよろしかったらどうぞ!
いつ頃直通線は開業するの??
現在新横浜駅など工事真っ盛りな状態ですが、いつ頃開業するかというと・・・。
【JR直通線について】
実は当初は2015年4月に開通予定だったのですが、2018年に延期されてしまいました。
その後再度1年延期となってやっと2019年11月30日に開通となりました。
工事が思ったよりも時間がかかりましたね。
どうやらJR線との接続箇所の工事が時間を取れなかったようです。
詳しくはこちらのサイトに詳細があります。
【東急直通線について】
本数が多く、新横浜駅に接続する事で相鉄線住民がとても便利になる直通線の本命である東急線直通は2023年下期の予定です。
これを長い期間とみるか、あっという間とみるか・・・。
延期された理由は「土地買収に時間を要した」のと「地盤改良が想定以上に必要だった事」らしいです。詳しくはこちらのサイトに詳細があります。
新綱島駅周辺は「思ったよりも軟弱地盤が深かった」、市が工事遅れの背景明かす
直通線に使われる車両はどんな車両??
相鉄線はJR直通線・東急直通線でそれぞれに新車両を準備しています。
JRと東急では車両の規格が異なっていて、現在相鉄線で使用している車両をそのまま直通線に利用する事が出来ない為です。
相鉄20000系電車
相鉄・東急直通線で使用される新型車両が2017年6月5日に発表されました!
詳細は相模鉄道の相鉄20000系スペシャルサイトにて紹介されていますが、下記に特徴を引用させて頂きました。
■相鉄20000系の主な特徴
- 広々感を出すために、中央部を高くした天井と、透明素材(強化ガラス)を使用した座席端部の仕切り板・貫通路・荷棚
- 立ち座りを容易とする、「ユニバーサルデザインシート」とした優先席
- ベビーカー、車椅子用スペースは全車両に設置
- 座り心地を柔らかくした座席。
- 荷棚まで届く形状とした座席仕切り板
- 時間帯で変化する調色調光式のLED照明
- 2016年度GOOD DESIGN賞を受賞した「つり革」
- 「ナノイー」へと進化した空気清浄機
- 始発駅等で、空調効果を高めるために、お客様がドアを開閉可能とする「個別ドアスイッチ」
- 日差しを遮る「ブラインド」
- 相鉄線の特徴でもある「車内の鏡」
- 大画面化(21.5インチ)した案内装置(液晶画面)
- 通路天井部に設置した広告画面
- 全車両でWi-Fiをご提供(通信事業者との契約が必要)
実際に20000系を乗車して感じたのは、車内のにおいがすっきり?していること。言葉では表しずらいのですが、空気清浄機装備のお蔭なのか臭くなくて清潔な印象なんです。
座席端の開閉扉との境には強化ガラスで境が出来ているのですが、座席端だと少し息苦しい閉塞感を感じてしまいます。ただし、座席に寄りかかってくるオジサンやポニーテールの女性の髪が座っている人の顔に当たる事がなくなるので私的には大歓迎です!
相鉄12000系電車
車両の外観のコンセプトは20000系と似ていますね!
こちらの車両の方が車両前面に貫通扉が無い為にスッキリしています。
主な特徴
- 紫外線カット熱線吸収合わせガラスを採用
- 立ち座りを容易とする、「ユニバーサルデザインシート」とした優先席
- ベビーカー、車椅子用のフリースペースを全車両に設置
- ナノイー搭載の空気清浄機を導入
- 「個別ドアスイッチ」を全てのドアに導入
- 座席端部の仕切り板の大型化
- 相鉄線の特徴でもある「車内の鏡」を設置
- 時間帯で変化する調色調光式のLED照明を採用
- ロングシート座席は座り心地を改良し、ランダムパターンを施した汚れが目立たない生地を採用
- ドア上に液晶式案内表示器(17インチ)を設置
- 全車両でWi-Fiを提供
- 11000系と同型のVVVFインバータ制御装置(IGBTタイプ)の採用や、室内灯、各種灯火類のLED化により消費電力を低減
- 防音車輪の採用により騒音を低減
- 前方監視カメラ、車内防犯カメラの設置
- ホームドア設置駅で自動停車可能なTASC(タスク/定位置停止装置)に対応
- 車両情報処理装置(TIMS)の共通化
- 車両システムに会社間切り替え機能等を搭載
先に20000系が営業運転して、実際の乗客の声を反映した車両作りとなっているようで、私も以前紹介した「ユニバーサルデザインシート」の座席が高すぎて座り心地が良くない箇所も対策され、少し座面が下げられています。
相鉄線沿線の再開発は??
二俣川駅は2018年に駅前に高層マンションと5階建てのジョイナステラス二俣川が完成しました!
東急の二子玉川駅やたまプラーザ駅のような広さは無いですが、ちょっとした買い物をするのにはここ購入できます。
直通線の新駅である羽沢横浜国大駅は駅敷地内に30階建ての高層マンションと商業施設を建設予定です。
相鉄いずみ野線のいずみ野駅は相鉄ライフを中心とした複合施設とカインズを中心とした第二期再開発複合施設が完成しました。
相鉄いずみ野線のゆめが丘駅の再開発は2021年完成予定で、相鉄線でも一番大規模な商業施設が建てられることになりそうです。
おそらくゆめが丘駅に特急を停車させるでしょうね。
東急田園都市線の「南町田グランベリーパーク駅」と同様な位置づけの開発地になりそうです。
このように相鉄線は直通線が開通するのを狙って色々再開発を進めています!
相鉄線の住宅事情は???
相鉄線の住宅事情はどうでしょうか。実際に相鉄線沿線に住んでみて判ったのは、価格的にも結構お勧めだという事です!
やはり家の価格が他に比べて低いのが魅力ですね。
駅から10分以内で建売住宅なら5000万以下、土地も32坪程度で2500万以下で結構見つかりますよ!
相鉄線直通線の詳細な情報が載っているサイト
相鉄線直通線情報はどのサイトを見ればよいかを簡単に纏めてみました。私も普段からよく見てますね~
相鉄ホールディングス株式会社の公式サイト
私の生活環境では相鉄線を利用する機会がなく、同じ横浜でも正直全く意識しなかったのですが、ネットで神奈川で土地を探しているときにたまたま見つけたのが相模鉄道のサイトでした。
基本的な情報はここに載っていますね。
工事進捗情報は「都市鉄道利便増進事業 神奈川東部方面線」のサイトがお勧め!
工事進捗情報などの最新情報はこちらのサイトがお勧めです!
神奈川東部方面線だよりという直通線の状況が判るものが不定期ですが公開されていて今後も公開されると思いますのでこのサイトをチェックですね!
都市計画資料の最新情報は横浜市建築局のサイトがお勧め!
相鉄線直通線の新駅となる羽沢地区の地域説明会の資料や、相鉄いずみ野線のゆめが丘駅付近の再開発説明会資料、新綱島駅周辺の説明資料などがこちらにありますのでご参考にどうぞ!
東急直通線情報は横浜日吉新聞のサイトがお勧め!
横浜市港北区の日吉地区について地域密着の情報を掲載しているのが横浜日吉新聞です。
相鉄直通線の日吉や綱島の工事情報や工事の影響など住民側が知りたい情報をリアルタイムで詳細に掲載されています。
なにしろ住宅街に地下鉄を掘るわけですから住民の方々は便利になる反面、不安など沢山あるかと思います。そんな住民側の立場になって情報を仕入れてくれているのが素晴らしいですね!
頻繁に相鉄直通線情報を掲載されているのでこまめにチェックすると面白いですよ!
相鉄が無料配布している相鉄瓦版にも直通線情報が掲載される!
相鉄瓦版は相鉄が発行している文庫本サイズの広報誌です。毎月発刊されていて、相鉄線の海老名から横浜間で読み切れるボリュームを掲載しているそうです。
Webでも読めます!
こちらでも結構相鉄直通線の情報が掲載されますので、目を通すことをお勧めします!
まとめ
相鉄線の直通情報を一通りそろえてみましたが実際に相鉄線沿線に住んでいて感じるのは、住民の期待度は勿論高いという事と、相鉄線の社員の方々もとても楽しみにしている事。
ちょっと駅員さんに会話する機会があったのですが、住民の方からの直通線関連の質問を多く受けるようになったり、乗車人数が以前より増えているように感じるそうです。
直通線が開通というイベントに社員として携われるのが良かったと言ってました。
ひいき目な感想になってしまうのですが、相鉄線は過去の今まで利用していた鉄道会社よりも利用者との距離感が近い気がしてます。
「そうにゃん」というマスコットキャラは住民に人気で、イベントがあると親子連れが沢山集まりますし、子供を連れてホームで電車を見てると運転手さんか車掌さんお手製?の電車の写真のカードを渡してくれたり、構内で息子が軽く転んだところを見ていたようで、そうにゃんの絆創膏をとっさに渡してくれたりと凄く皆さん優しいのです!
2019年11月30日のJR直通線開通が大変盛り上がりましたが、大本命の東急直通線開通が楽しみです!
コメント
いつもコメントありがとうございます、ちょこです。
HP開設おめでとうございます。
相鉄線にこんな計画があったんですね、、、相鉄線は検討外だったので全然チェックしていませんでした。
職場が新宿方面だと良さそうですね。
ちょこさん
コメントありがとうございます!私も相鉄線は最初全然検討外だったんですけど・・・。
新線開通という響きにやられました(^-^;
新宿方面、東京方面もかなり便利になるので期待してます。ちなみに4月からの作業現場は
新宿です(笑)
相鉄10000系はJRには直通しません。
これは以前にイカロス出版の「E231/E233」の相鉄10000/11000系の記事で相鉄関係者が直接コメントされております。
11000系についても乗り入れ可能な性能ではありますがこれを乗り入れさせるのか、はたまた新形式を入れるのか(これが濃厚の模様)、11000系と新形式との併用になるのかはまだ決めていない模様です。
なお東急直通線に付いては目黒駅での短時間での折り返しが難しい関係上、地下鉄にも直通する可能性が大であり、Wikipediaによれば都営地下鉄の新型車両を相鉄直通対応にしたり6300形の一部を相鉄直通対応工事を実施予定である旨が書かれております。
あっしゅさん
相鉄線の貴重な情報ありがとうございました!
10000系は直通線で使わない情報が出ていたんですね。
あとでブログの内容を少し修正したいと思います。
自分は鉄道に詳しくないので殆ど想定になってしまいますが、
公式な情報が出てくるまで色々と想像したりするのが楽しかったりします!